この記事ではドルコスト平均法のデメリットを解説します。
長期にわたって一定額を毎月積み上げていくことで、価格変動を抑えられるドルコスト平均法。
「投資初心者に向いている」として知られる投資手法です。
- メリットばかり耳にするけどデメリットはないの?
- 手間もかからず投資判断も簡単そうだけど、大丈夫なの?
- 一括投資と比べるとどうなの?
上記のような疑問を抱く人も多いでしょう。
ドルコスト平均法は、投資初心者にとってはデメリットよりもメリットの方がはるかに上回る投資方法です。
ここでは、以下について説明します。
- ドルコスト平均法のデメリット
- 一括投資との比較
この記事を読めば、安心して投資をはじめられます。
子育て世代が資金を貯めるために、デメリットを理解したうえで「ドルコスト平均法」と「一括投資」のどちらが向いているのか見ていきましょう。

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ドルコスト平均法のデメリットを解説


メリットの多いドルコスト平均法ですが、デメリットもあります。
正しく理解したうえで、投資をはじめるのが良いでしょう。
ここではドルコスト平均法のデメリットを解説します。
しっかり見ていきましょう!
手数料の負担が大きくなる可能性がある
商品や金融機関によっては、取引する度に手数料が発生します。
一括投資の場合は、一度にまとまった金額を購入するため、手数料の発生も一度きりで済み、コストを抑えやすいというメリットがあります。
一方、毎月積み立てていくドルコスト平均法は購入頻度が多いぶん、負担がかさみがちです。
投資期間が長期になればなるほど、手数料の支払い負担が大きくなります。
そのため、ドルコスト平均法では、コストを抑えることが重要になっていきます。
以下の対策を講じて、手数料を回避しましょう!
- 購入時のコストがかからない金融機関を選ぶ
- ノーロード(購入手数料なし)の投資信託を対象としているNISAの「つみたて投資枠」を活用する



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短期での投資にはあまり向いていない


ドルコスト平均法とは、長期間にわたって定期的に商品を買い続けることで購入価格を平均化し、価格変動によるリスクを抑える投資スタイルです。
長時間をかけて少しずつ資産を増やしていくように商品設計されています。
短い期間で利益をあげたい人には向いていません。
相場のタイミングに左右されにくく、コツコツと資産形成を目指せる点が特徴で、その効果を実感するには10〜20年以上の時間が必要です。



ドルコスト平均法は長期的な視点でじっくり取り組むことが重要です。
大きな利益を狙うには向いていない
ドルコスト平均法は、長期間にわたり投資時期を分散させることで、安定した利益をあげることが目標。
大きな利益にはつながりづらい傾向があります。
例えば、購入する頻度や金額を変えることなく投資を続ける手法なので、価格が安くなった場合でも、購入額を増やして多く購入することはできません。
そのため、利益が得られるような相場でも収益性が低く、稼げるお金を逃してしまう可能性が高くなります。



投資額が少ない間は収益も少ない分、緩やかにしか収益が伸びないよ!
しかし、ドルコスト平均法は、価格変動リスクを抑えられるのが特徴です。
資産形成を考えるうえで「子供の教育費はどのくらいの金額が必要なのか」気になる人は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。


ドルコスト平均法と一括投資を比較


一般的に、ドルコスト平均法はローリスクローリターン、一括投資はハイリスクハイリターンの傾向がある投資方法です。
期間 | ドルコスト平均法 | 一括投資 |
---|---|---|
短期 | ローリスク・ローリターン | ハイリスク・ハイリターン |
長期 | ローリスク・ミドルリターン | 予測不可 |
それぞれの特徴を、リスクと収益の観点から説明します。
リスクを比較
ここでは、ドルコスト平均法と一括投資でのリスクを比べてみましょう。
ドルコスト平均法のリスク
毎月一定額を積み立てていく投資方法なので、投資額も小さい分、損失も限定的な投資方法です。
しかし、長期的に価格が下落すると、損失の出るリスクもあります。



下落時は、同じ額でも多く購入できるためコツコツと継続することが大切!
損失が出た場合も、平均購入単価を下げられるため、市場が回復したときに利益を出しやすく、リスクは低い傾向にあります。
一括投資のリスク
一括投資は、タイミングを見計らって一度に多額の資金を投資するので、投資タイミングの見極めが難しいです。
判断を誤ってしまうと、大きな損失を出してしまうリスクの高い投資方法です。
購入が一度切りの一括投資は、積立投資のように取得価格を平準化できません。



積立投資より回復が遅くなる傾向だよ!
一括投資も長期的な視点で捉えると、市場が回復するのを待てば、利益を出せる可能性があります。
損失を出してしまったときには、ドルコスト平均法でも一括投資でも、長期的な視点を持っておくことが重要です。
一括投資より、ドルコスト平均法はリスクが低い!
収益を比較


ドルコスト平均法と一括投資の収益は以下の通りです。
ドルコスト平均法の収益
ドルコスト平均法は、10〜20年以上と長い時間かけて資産形成していくので、投資成果を得るのに時間がかかります。
そのため、短期的に見ると収益性は高くありません。
しかし、長期的な視点だと、複利効果が働き、銀行より貯められます!
投資によって得た利益を再度投資に回すことで、利益が利益を生んで、資産が雪だるま方式に増えていく投資効果のこと
複利効果は、投資期間が長くなればなるほどよく働くので、リターンも大きくなる傾向があります。
そのため、長期的な視点で見るとローリスクミドルリターンの成果を期待できるでしょう。
一括投資
一括投資は、一度に大金を投資するので、投資額が大きい分、購入後に相場が上昇した場合には大きな利益を得られる可能性が高くなります。



投資タイミングは一回だけなので、短期間で投資成果を得られるのも特徴だよ!
短期で大きな利益を得られるため、魅力的な投資方法ですが、投資のタイミングが運用成績を左右するので、相場を判断する力が必要です。
一括投資は、高い収益を狙えますが、大きな下落の可能性もあるため、投資初心者には難易度が高いです。
ドルコスト平均法は、長期的な視点で見ると、低いリスクで大きなリターンが見込めるので、投資初心者には適しています!
初心者におすすめはドルコスト平均法


この記事では、ドルコスト平均法のデメリットと一括投資との比較を解説してきました。
最後にもう一度、振り返ってみましょう。
ドルコスト平均法では、デメリットと思われる裏には、メリットがあります。
それぞれ見ていきましょう!
手数料の負担が大きくなる可能性がある
- 少額からはじめられ、長期投資で手数料の影響を軽減できる!
短期での投資にはあまり向いていない
- 長期的にはリスクを抑えながら安定した資産形成ができる!
大きな利益を狙うには向いていない
- 市場動向に左右されず継続的に資産形成できる!
ドルコスト平均法は、デメリットを上回るメリットがあります。
教育資金や老後資金など、必要な時期に必要な金額を貯めていくなら、リスクを極力抑えてドルコスト平均法で長期的に貯めていくのがおすすめです。



ドルコスト平均法のデメリットを理解したうえで、投資をはじめよう!
ドルコスト平均法と相性のいい「NISA」なら、リスクを抑えつつ、お得に資産形成をはじめられます。
興味がある人は、ぜひこの記事を読んでくださいね!


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